アカデミックエンドユーザー使用許諾契約書
本アカデミックエンドユーザー使用許諾契約(以下「EULA」という)により使用を許諾する画像プロダクトは、アカデミックエンドユーザーが株式会社アクセルスペース(以下、「当社」という)と別途契約を締結していない限り、EULAに定める条件に基づいて提供されます。アカデミックエンドユーザーは、画像プロダクトを使用することによりEULAの条件に法的に拘束されることを認識し、これに同意したことになります。
第1条(定義)
- 画像プロダクト 「画像プロダクト」とは、当社人工衛星GRUSが取得した画像をいいます。
- Value Added Products(略称「VAP」) 「Value Added Products」(以下、「VAP」という)とは、画像プロダクトに基づいて開発・加工・分析・編集・統合等(以下、「加工等」という。)して得た情報のうち、画像プロダクトのピクセルデータを含んでおり、画像プロダクトと同等な状態に復元可能なものをいいます。
- デリバティブワーク 「デリバティブワーク」とは、画像プロダクトを加工等して得た情報のうち、画像プロダクトのピクセルデータを含んでおらず、画像プロダクトと同等の状態に復元不可能なものをいいます。
- ピクセルデータ 「ピクセルデータ」とは、 画像プロダクトが有する衛星画像1画素単位で保有するデジタルデータをいいます。
- 派生情報 「派生情報」とは、エンドユーザーが画像プロダクトを使用あるいは加工等することよって生じた情報(デリバティブワーク及びVAPを含むがこれに限られない)をいいます。
- 派生知的財産 「派生知的財産権」とは、画像プロダクトをエンドユーザーが使用あるいは加工等することによって生じた発明、考案、創作及び営業秘密等に関する知的財産権をいいます。
- アカデミックエンドユーザー
「アカデミックエンドユーザー」とは、契約の有無、対価の支払いの有無を問わず、画像プロダクトの使用・開発・加工・分析・編集・統合等(以下、「使用等」という。)を行う下記組織又は個人をいいます。
- 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第1条に定める学校
- 外国において前号の法令に相当する法令に基づいて設立された教育機関
- 前二号に準じるものとして、当社が認めた教育機関
- 前三号に定める機関に所属する職員及び学生生徒
第2条 (ライセンス許諾)
EULAに従うことを条件として、当社は、アカデミックエンドユーザーに対し、本EULAの有効期間中、画像プロダクトについてアカデミックエンドユーザーが所属する組織内における業務のために次条の「許諾される使用」の規定に従い、世界全域で有効な、非独占的かつ譲渡及び再許諾不可能なライセンスを許諾します。
第3条 (許諾される使用)
アカデミックエンドユーザーは、画像プロダクト及び派生情報に関して、次の各号で示される行為を学術研究及び教育用途に限って行うことができます。
- 当社に対して申告し、当社が同意した用途(以下「本用途」といいます)のために画像プロダクトの使用、複製又は自己が管理する情報端末での保管。
- 本用途の範囲内でのVAP及びデリバティブワークの生成
- エンドユーザーに代わって画像プロダクト又はVAPを加工等するために、請負業者あるいはコンサルタント(以下、「コンサルタント等」といいます)に、EULAの内容を遵守させることを条件に、画像プロダクト又はVAPを貸与すること。ただし、エンドユーザーが当該コンサルタント等を選定するにあたり、事前に当社の承諾を得るものとし、作業完了後、コンサルタント等に対し画像プロダクト及びVAPの返還及び複製物の廃棄を求めるものとします。なお、コンサルタント等がEULAの条件に違反した場合、エンドユーザーが違反したものとみなされます。
- 広報目的で、画像プロダクトを.JPEG、.PNG形式にしてダウンロードが不可能となるような措置及び著作権表示(「©Axelspace」)を講じた上で、インターネットサイトに掲載すること
- 画像プロダクトを地上分解能10mに相当する解像度以下で、かつ位置情報のない形式に加工等したものを著作権表示(「©Axelspace」)を行った上で、インターネットサイトに掲載すること。
- 画像プロダクトを印刷し、当該印刷物に、著作権表示(「©Axelspace」)を行った上で、非営利目的で配布すること。
- デリバティブワークを本用途の範囲内において、使用・配布し、インターネットサイトに掲載して同サイト上でダウンロード可能な状態にすること。
第4条(禁止事項)
エンドユーザー及びコンサルタント等は、当社の事前の承諾なく、次の各号の行為を行うことができません。
- 画像プロダクト又はVAPを第三者に対して販売、賃貸、貸与、譲渡、頒布、再許諾又は付与すること
- 画像プロダクトに含まれる著作権表示又は商標説明等を変更又は削除すること
- 競合分析の枠組みで画像プロダクトを使用等すること(ベンチマークを含むがこれに限られない)
- 第三者に対し、画像プロダクト又はVAPを独立したファイルとして使用等させること
- 画像プロダクトの電子的フォーマットを改変し、プロテクトを削除あるいは回避すること
- 画像プロダクトに対しリバースエンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル改変その他の方法により、アルゴリズム、ソースコード、データベース又はデータ構造を解析すること
- 本用途以外の用途に画像プロダクトを使用等すること
第5条(画像プロダクトの知的財産権)
- 画像プロダクトは、日本の著作権法等の知的財産関連法令及びこれに関連する国際条約によって保護され、その知的財産権を含む一切の権利は当社に帰属します。
- アカデミックエンドユーザーが、画像プロダクト及びVAPを本用途のために使用等する場合には、当社の社名入りロゴ又は、著作権表示(「©Axelspace」)を行わなければならない。
第6条 (派生情報及び派生知的財産権)
- 派生情報について、アカデミックエンドユーザーは当社から許可された用途の範囲内でその使用権限を有する。
- アカデミックエンドユーザーは、当社の業務の遂行上必要な範囲内において、当社が派生情報を無償で利用することを許諾する。
- 派生知的財産権は、アカデミックエンドユーザーに帰属するが、アカデミックエンドユーザーは、当社の業務の遂行上必要な範囲内において、当社が派生知的財産権を無償で利用することを許諾し、かつ、著作者人格権を行使しない。
- 派生情報及び派生知的財産権に関する当社の利用条件の詳細については、当社とアカデミックエンドユーザーとの間で別途協議の上、決定する。
第7条(フィードバック)
アカデミックエンドユーザーが、画像プロダクトの使用に関して、フィードバックを当社に提供する場合、フィードバックに関する全ての権利、権限を取消不可能なかたちで当社に譲渡するものとし、当社は何らの義務なくフィードバックを使用することができます。
第8条 (秘密保持)
アカデミックエンドユーザーは、当社が秘密として取り扱うことを求めて開示した非公知の情報について事前の書面による承諾がある場合を除き、秘密として取り扱うものとします。
第9条 (保証の否認及び免責)
画像プロダクトは、「現状有姿」で提供されます。当社は、商品性、空間的・スペクトル的・時間的精度の観点での品質の十分性、特定目的への適合性、正確性及び第三者の権利の非侵害に関し、明示的又は黙示的を問わず、一切保証しません。
第10条 (画像プロダクトに関して生じた紛争についての対応責任)
- 当社は、アカデミックエンドユーザーによる画像プロダクトの使用等に起因する一切の法的紛争に関し一切責任を負いません
- アカデミックエンドユーザーは、画像プロダクトの使用等に起因して、第三者との間で法的紛争が生じた場合、又は第三者から法的請求を受けた場合(以下「紛争等」といいます)、直ちに当社に対して通知してください。アカデミックエンドユーザーは自らの責任及び費用負担において、当該紛争等を解決するものとします。
- アカデミックエンドユーザーは、前項に定める紛争等に起因又は関連して当社が損害、損失又は費用(合理的な弁護士費用を含む)を被った場合(ただし、当該紛争等が当社の帰責事由に基づく場合を除く)、当社に対して、当該損害等を補償するものとします。
第11条 (輸出管理)
アカデミックエンドユーザーは、日本国の外国為替及び外国貿易法、米国商務省の輸出管理規則をはじめとして適用されうる輸出・再輸出管理法規を遵守し、また当社がこれらを遵守するのに協力することに同意する。アカデミックエンドユーザーは画像プロダクト及び当社から入手した技術情報を、輸出・再輸出管理法規が禁止する国・地域又は団体・国籍者に対し、直接・間接を問わず、輸出・再輸出・移転・処分を行わないことを誓約する。
第12条 (不可抗力)
当社は、天災地変、戦争、暴動、内乱、自然災害、その他の不可抗力、停電、通信設備等の事故、法定定期修理等によるサービスの提供の停止、又は緊急メンテナンス、法令の制定改廃その他当社の責めに帰すことができない事由によるEULAに基づく債務の履行遅滞若しくは履行不能については責任を負いません。
第13条 (損害賠償)
EULAの履行に関し、アカデミックエンドユーザーの責めに帰すべき事由により当社が損害を被った場合、アカデミックエンドユーザーは、当社に生じたすべての損失、損害、費用(弁護士費用等紛争解決費用を含みます)を当社に対して賠償して頂きます。
第14条 (解約)
- アカデミックエンドユーザーがEULAを解約することを希望するときは、当社に対して、あらかじめ30日前(暦上の日数をいう。特に断りがない限り以下に同じ)までその旨を通知しなければなりません。この場合において、EULAは、当該期間の満了をもって終了します。
- 当社が、画像プロダクトの提供が困難となるやむを得ない事情が生じたとき、すべてのアカデミックエンドユーザーに対する画像プロダクトの提供を終了することができます。この場合において、当社は、すべてのアカデミックエンドユーザーに対し、速やかにその旨を通知し、通知の到達によりEULAは終了します。
第15条 (解除)
-
当社又はアカデミックエンドユーザーは、相手方に次の各号のいずれかに該当する事由が生じた場合は、何らの催告なしに直ちにEULAの全部又は一部を解除することができます。
- EULAのいずれかの条項の違反又は背信行為があった場合
- 支払いの停止があった場合、又は仮差押、差押、競売、破産手続開始、民事再生手続開始、会社更生手続開始、特別清算開始の申立てがあった場合
- 手形交換所の取引停止処分を受けた場合
- 公租公課の滞納処分を受けた場合
- その他前各号に準ずるようなEULAを継続し難い重大な事由が発生した場合
-
当社又はアカデミックエンドユーザーは、相手方がEULAのいずれかの条項に違反し、相当期間を定めてなした催告後も、相手方の債務不履行が是正されない場合は、EULAの全部又は一部を解除することができます。
-
アカデミックエンドユーザーが画像プロダクトを不正に使用した場合、又はEULAに違反した場合、当社は、EULAの解除あるいは損害賠償請求を含む法的手段を取ることに加えて、あるいは当該法的手段を取ることに代えて、以下の各号の手段のうちの1つ又は複数の手段をとることができる。
- アカデミックエンドユーザーによる画像プロダクトの使用等を禁止すること
- アカデミックエンドユーザーに画像プロダクトの使用等に適切な追加料金を請求すること
- アカデミックエンドユーザーの費用負担による監査の実施
第16条 (有効期間)
EULAは、解除、解約その他の事由により終了するまで適用されます。
第17条 (契約終了時の措置)
その終了の事由を問わず、EULAが終了した場合、アカデミックエンドユーザーは、当社の指示に従って、画像プロダクト(複製物及び改変物を含む。)及び派生情報が記録された媒体を破棄もしくは当社に返還し、また、アカデミックエンドユーザーが管理する一切の電磁的記録媒体から削除するものとする。なお、当社はアカデミックエンドユーザーに対し、画像プロダクト(複製物及び改変物を含む。)の破棄又は削除について、証明する文書の提出を求めることができる。
第18条 (EULAの変更)
- 当社は、アカデミックエンドユーザーの事前の承諾を得ることなく、EULAを随時変更できるものとします。EULA変更後の画像プロダクトの提供条件は変更後のEULAに従うものとします。
- 当社が、前項の変更を行う場合には、14日以上の予告期間を置いて、変更後のEULAの内容をアカデミックエンドユーザーに通知、あるいは当社アクセルグローブプラットフォーム上 (https://www.axelglobe.com/ja/sitemap) に表示するものとします。但し、変更が軽微である場合、緊急の必要性がある場合には当該通知を省略し、あるいは予告期間を短縮できるものとします。
第19条 (契約上の地位の譲渡)
アカデミックエンドユーザーは、当社の書面による事前の承諾なく、EULAに基づく契約上の地位を第三者に承継させ、又はEULAから生じる権利義務の全部もしくは一部を第三者に譲渡し、引き受けさせもしくは担保に供することができません。
第20条(分離可能性)
EULAのいずれかの条項が法的に無効又は法的強制力がないと判断された場合においても、EULAのそれ以外の条項は引き続き有効かつ強制力を有するものとする。
第21条 (権利不放棄)
すべての権利の放棄は明示的に書面で行う必要があります。EULAの当事者の一方が、相手方による本契約の義務の履行を要求せず、又は要求が遅れたとしても、このことは、その後に当該義務又は他の義務の履行を要求する権利を放棄したものとはみなされません。
第22条 (存続条項)
本EULA第6条(派生情報及び派生知的財産権)、第7条(フィードバック)、第8条 (秘密保持)、第9条(保証の否認及び免責)、第10条 (画像プロダクトに関して生じた紛争についての対応責任)、第13条(損害賠償)、第17条 (契約終了時の措置)、第19条 (契約上の地位の譲渡)、第20条(分離可能性)、第21条(権利不放棄)、第23条(準拠法及び紛争解決)及び本条はEULAが終了した後も有効に存続します。
第23条(準拠法及び紛争解決)
- 本規約の解釈にあたっては、日本法を準拠法とします。
- 本EULAに関して紛争が生じた場合には、日本国東京地方裁判所を専属的合意管轄とします。
制定日:2024年03月22日